日本女子マラソン界待望の世界レベルのランナーが登場しましたね!
2017年の世界選手権代表選考を兼ねた名古屋ウィメンズマラソンで、
安藤友香選手が、2時間21分36秒の初マラソン日本最高タイムを記録。
この記録は、日本記録保持者の野口みずきさん、歴代2位の渋井陽子さん、
歴代3位の高橋尚子さんに次ぐ日本歴代4位の記録になります。
個人的には、今回の名古屋ウィメンズマラソンは、
それほど期待してはいなかったんです。
ところが、いざ蓋を開けてみたら、初マラソンの安藤友香選手が、
2時間22分30秒の派遣設定記録を大きく上回る快走。
まさか今世界の女子マラソンで一番強いんじゃないかと噂されている
リオ五輪銀メダリストのキルワ選手とわずか19秒差とは・・・
まあ、序盤で優勝候補のキルワ選手が転倒するなど、
今日のレースは何かあるなと感じではいたんです。
ただ、ここまで素晴らしい走りで好タイムを叩き出すとは、
全く予想をしていなかったので驚いています。
では、安藤友香選手の何がスゴイのか。
それは、独特の走るフォームにあります。
あの腕を下にぶらりと下げてあまり腕を振らないフォーム。
「忍者走り」と呼ばれている彼女の走り方は、
腕の振りが小さく、上下動も少なくて無駄がないため、
体の軸がほとんどブレず、効率の良い省エネ走法なんです。
また、足にも負担がかかりにくいのもメリットですね。
この安藤友香選手の「忍者走り」、どこかで見たことあるなと思ったら、
昔、馬軍団と呼ばれた中国の陸上選手も同じようなフォームでしたね。
馬軍団の効率の良い走りを参考にしたんでしょうか。
とにかく、今までの日本人選手より、アフリカ勢についていけるだけの
スピードとスタミナを持っていることは間違いないです。
キルワ選手も将来が楽しみな選手と賞賛していましたからね。
これで、間違いなく今年の夏に開催される世界選手権の
日本女子マラソン代表に選ばれるでしょう。
彼女の目標は、2020年の東京五輪での金メダルだと公言しています。
まだ22歳と若く、トレーニングや経験を積んでいけば、
もっとタイムを縮めることができると思います。
おろらく、東京五輪までに日本記録を破るはずです。
今後、安藤友香選手が、どれだけ成長するかはわかりませんが、
日本女子マラソン界の救世主になってくれるのは間違いなさそうです。