2週連続で怪物の娘が登場したけど、やはり牡馬の壁は厚かったか。
阪神競馬場で行われた第68回朝日杯フューチュリティステークスは、
6番人気のサトノアレスが制して2歳王者になりました!
先週の牝馬の2歳王者決定戦に出走したソウルスターリングに引き続き、
今週もフランケル産駒の牝馬ミスエルテが登場。
1番人気に推されて牡馬相手でも勝てるんじゃないかと思っていました。
しかし、牝馬が当レースを勝利したのは、実に36年以上も前と言うから、
いかに牝馬が牡馬相手に勝つのが難しいかがわかります。
レースは、ボンセルヴィーソがハナを切り、ミスエルテは中団につける。
ペースは、1000メートルの通過タイムが60.6秒とスローな流れに。
3~4コーナーでは、まだ逃げたボンセルヴィーソが先頭のままで、
後続が徐々にペースを上げて最後の直線に向く。
ミスエルテが先頭を捉えて突き抜けるかと思われたその時、
もの凄い末脚で大外からグングン伸びてきたのが、6番人気サトノアレス。
サトノアレスが、逃げるボンセルヴィーソを交わして先頭に立つと、
それを追うようにして、7番人気モンドキャノンが猛追を見せる。
ミスエルテは・・・ あれ? 思ったほど伸びて来ないじゃないか!
そんな伸びあぐねているミスエルテをよそに、
そのままサトノアレスが1着でゴール板を駆け抜けて朝日杯を制し、
半馬身差でモンドキャノンが2着、3着は逃げ粘ったボンセルヴィーソ。
1番人気のミスエルテが飛んで、3着に12番人気のボンセルヴィーソが
入ったから3連単2,200倍の高配当に跳ね上がっちゃいましたね。
怪物フランケル産駒の2週連続2歳G1制覇はなりませんでしたが、
今日朝日杯を制したサトノアレスを管理する藤沢調教師が快挙達成!
先週勝ったソウルスターリングも藤沢調教師が管理していて、
同一年度の牡馬・牝馬2歳G1共に制覇したのは史上初!
そう言えば、先週はサトノクラウンも香港ヴァーズを勝つなど、
久しぶりに、藤沢厩舎の馬が立て続けに活躍していますね。
藤沢調教師は、シンコウラブリイ、タイキブリザード、タイキシャトル、
バブルガムフェロー、シンボリクリスエス、ゼンノロブロイなど、
数々のG1タイトルを取った名馬を手掛けた名トレーナー。
近年は、以前ほど多くの活躍馬は輩出していないけど、
今週と先週の活躍で、名門藤沢厩舎が復活した感じがしますね!
サトノアレスは、今日の走りを見ていると距離が伸びても大丈夫そうだから、
来年の3歳クラシック3冠レースでも良い走りを見せてくれそうです。